Mogi, Y.(2025)『Plurilingual education in a monolingualised nation: Exploring new frontiers in language teaching in Japan』書評 Japan Journal of Multilingualism and Multiculturalism, 31(1), 129–134.
本書評は、多言語教育・応用言語学分野における国際的研究動向を踏まえ、日本の言語教育文脈における複言語主義(plurilingualism)の理論的意義と実践的可能性を批判的に検討したものである。本誌はJALT(全国語学教育学会)Bilingualism SIGの学会誌として当該分野の専門的議論を担う媒体であり、本書評は編集部による審査を経て掲載された。単なる内容要約にとどまらず、研究方法論、理論的貢献、実践的示唆を整理するとともに、日本の教育制度における複言語主義の適用可能性や限界についても論じ、今後の研究課題を明確化した。とりわけ、複言語教育が特定の教育環境や教育エリートに限定される可能性を批判的に指摘し、日本の幅広い学校文脈における複言語主義研究の必要性と今後の研究の方向性を提示した点に学術的意義がある。