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本人学校は海外在留邦人の子どもたちが日本国内の義務教育に近い教育を受 けられるように設けられた全日制の教育施設であり、その多くは国際理解教育の一環 として現地語教育も行われている。多言語国家ベルギーにあるブリュッセル日本人学 校もその一つであり、フランス語教育を導入している。一見、学校は現地の言語を尊 重していると思われたが、エスノグラフィーを用いた質的な事例研究が進むにつれ、 その認識を改めざるを得なかった。むしろ、学校の外国語教育は言語・人種・文化の 多様性はあまり考慮しておらず、ステレオタイプを助長する可能性があることが浮き 彫りになった。本稿では、言語イデオロギーの観点からブリュッセル日本人学校の外 国語教育を分析することにより、日本人学校と日本の外国語教育にどのような示唆を 得られるのか論じる。 |