国内の主要学術データベースを検索して得られた595本をスクリーニングし,最終的に30本の論文を分析対象とした。分析の結果,日本の高校英語教師を対象とした研究では,教師認知,自己効力感,不安や葛藤などが主な心理的側面として扱われていることが明らかになった。また,これらの心理的側面には,生徒の肯定的反応や同僚からの支援といった促進要因と,大学入試の影響や英語による授業実施に関わる負担などの阻害要因が複雑に関連していることが示された。さらに,研究方法の傾向として,教師による自己報告を中心とした研究が多く,授業観察や実践データを組み合わせて検討した研究は限定的であることも見出された。